大切にしていること小学校への準備として

「うちの子は小学校に上がったら、みんなについていけるかどうかどうか心配で…」といったようなお悩みは、多くの保護者の方から聞かれます。「小学校に行って困らないようにしてください」というご希望もよくうかがいます。確かに子どもたちが、つまずくことなく進学というハードルをクリアできるように援助していくということは、幼稚園の大切な役割です。

ではどのようにしたら、子どもたちにそのハードルを跳び越える力を持たせることができるでしょうか?小学校の教科内容を先取りして教えればいいのでしょうか?聞きたくない話、したくないことでも、静かに我慢させるようにしつければいいのでしょうか?
ひくま幼稚園では、小学校の40分間の授業に集中できるように、『話を聞く力』を育てることが、就学前の大切な準備だと考えます。それは決して、「無理をして我慢する」という力ではありません。
子どもは、
好意を持っている人から
落ち着いた環境の中で
自分の興味・関心のあることについて
わかりやすい話を聞く
という体験によってのみ、『話を聞く力』を育てることができます。ですからこの力は年長組になってから育てていく力でもありません。幼稚園に入園してすぐにも始まる教育です。
その体験によって、「せんせいのおはなし おもしろかったなぁ」と感じ、「○○くんと ××のことで おはなししたよ。○○くんは よくしってて すごいなぁ」と感心し、またときには、「せんせいのおはなし きいてなかったらこまったことになっちゃった」というような体験も通して、子どもたちは少しずつ、『話を聞く力』を育てていきます。
また『聞き上手』は『話し上手』。『話を聞く力』によって会話力も高まることは言うまでもありません。自分の意見も、ただ言うのではなくて、相手に伝わるように工夫しながら話すことができるようになります。
ひくま幼稚園の教師は、各自の研修目標として、『話す力』を伸ばすように努力しています。
その成果として、ひくま幼稚園の子どもたちは、小学校の先生方から、あるいは園外保育等で園外の方から、「話をしっかり聞くことができる子どもたちですね」とおほめの言葉をよくいただいています。
以上がひくま幼稚園が考え、大切にしている、小学校への準備教育です。
