「幼児教育無償化」と「保育無償化」

 静岡県私立幼稚園振興協会主催の研修会があり、静岡市に行ってまいりました。テーマは「幼児教育の無償化」について。これは今まで全日本私立幼稚園連合会が政治家の先生方にお願いし続けてきた悲願でしたが、どうも話が途中でおかしくなってしまったようで、その原因は「幼児教育の無償化」がいつの間にか「保育の無償化」になってしまったことであるとのこと。大変わかりやすいお話でした。
 今の段階では私立幼稚園に通う子どもについては、4時間の教育標準時間の保育料は無償化されるとしても、預かり保育は無償化されず、全国平均で保護者の負担は月額25,000円ほど軽減されるとのこと。それに対して保育所に通う子どもについては11時間が保育標準時間で、これが無償化され、35,000円が保護者の負担減の金額となるようです。
 ということは、幼稚園に通わせて預かり保育を利用するよりは、保育所に入れて11時間預かってもらった方が断然オトクってことですよね。もっと言えば、無認可の保育所に行かざるを得ない保護者に不利益がないように、無認可の保育所も認可の保育所と同等の無償化を適応ということになれば、認可幼稚園に行くよりも無認可保育所に行く方がタダで何時間も預かってもらえて断然オトクってことですよね。無認可保育所には認可されないなんらかの理由があるのですよ。それなのに厳しいチェックを受けて、それこそ何十年も建学の精神を大切にし教育をし続けてきた認可幼稚園よりもオトク! これで待機児童解消も図る? 反対にさらに需要を掘り起こすに決まっていますよ。バカも休み休みおっしゃいませね、という感じ。家庭教育の外注化は今後ますます増えていくのでしょうね。
 つくづく思うのですが、それでも幼稚園にお子さんを預けようという保護者の方に、日本の家庭教育の良心を見る思いです。本当にありがとうございます。