慈母観音

 先月の末に、先代理事長が描きました「慈母観音」の仏画の額装が仕上がり、これを静岡市にあります静岡県立こども病院に寄附いたしました。先代理事長はお経で絵を描くということをずっと趣味にして続けておりましたが、この赤ちゃんを抱っこした慈母観音像は、特に気に入っていた題材でした。
 さて県立こども病院という公立施設に特定宗教に関する絵を置くことが適切なことなのかどうか、私にはちょっと判断できませんし、あるいは仏像の絵が「死」を連想させるものであれば、それも問題だと思いますが、こども病院の図書室司書の方に、重病をお持ちのお子さんがいるお母さん(もちろんお父さんも)の慰めになればとのお言葉をいただき、お贈りすることといたしました。どちらに飾られるかはまだわからず、あるいは一般の方の目に触れる場所にはいらっしゃらないかもしれませんが、どこにいらしても、入院している子どもたちをお守りくださるものと信じます。かつては我が子もこちらでお世話になり、退院の目処が立たず、つらい思いもしましたので、そんな孫を持った祖父の思いも込められているかと思います。