やっぱりねぇ

 一昨日、『ひにとびこんだうさぎ』と『こぞうさんのおきょう』の絵本を読んだという話をいたしましたが、読んだ後に、「実はねぇ、今回の絵本はある人からのリクエストでした。さて、それはだ〜れだ?」と聞きましたら、子どもたちから「○○くん」とか「△△ちゃん」とかいろいろとお友だちの名前が出ました。
 「ヒント! 幼稚園のお友だちではありません。先生とかでもないです」と言いますと、「小学校の先生」だの、「おまわりさん」だのという意見から、果ては「園長先生の奥さん」とか「園長先生の子ども」とかの意見まで、子どもが考えつく限りの人が登場しましたが、当たりませんでした。
 「それはねぇ、仏さまから、みんなに読んでやってくれというリクエストがあったんだよ」と言いましたら、「仏さまなんているわけないじゃん!」というような不信心な意見は一切出なくて、その点は安心いたしました。
 ただTくんの、「やっぱりねぇ! 俺はそうだと思った!」という意見には失笑してしまいました。「ほんとかよぉ!」って感じでした。かわいいですね。あっ、でも仏さまがTくんの心に直接言葉掛けていたのかも…。いかんいかん、教育者としても宗教者としても、私は修行が足りません。